今年も暑い夏がやってきます。私は、北海道の中でも涼しい地方出身なので、東京の暑い夏がとても苦手です。ですから、涼しい部屋は大歓迎なのですが、扇風機や冷房の風が大の苦手、風が当たらないところを何時も考えて座っています。聖堂…
癒しの島 〜 伊江島 〜
沖縄本島北部の本部(もとぶ)半島から、美しく澄んだエメラルド色の東シナ海をフェリーで北西に30分、中央にとんがり帽子のような、「イージマタッチュー」(城山(ぐすくやま))がそびえる珊瑚礁の島、「伊江島」が訪れる人を優しく…
癒しの時間
西武新宿線の下落合駅で降りて役300メートル、坂を上っていくと左側に聖母病院の入り口がある。昭和6年に建てられたうす茶色のタイル張りの外壁と建物の中央に立つ二つの塔はスイスから来日したマックス・ヒンデルの建築による。 …
あら、勘違い
私は老人ホームにお手伝いをしに行っていますので、冠婚葬祭で言えば『葬』が多く、『葬儀のしおり』は手放せません。 ある日、職員さんが私に言いました。 「シスター、サイジョウノイノリってどんな祈り?」 私は、慌てず騒がず落ち…
海辺の町で感じたこと
3月初めに千葉の白子町で一週間ほど過ごした。 河津桜がピンクの濃いめの花をいっぱい咲かせて海沿いの静かな町を華やかな装いで覆っていた。そして鶯は「むつかしい音階をマスターしたぞ」とばかりに元気いっぱいに、そして誇り高く「…
「断捨離」しながら考えたこと
早いもので年が明けて1カ月が経ちますね。 私は年初に今年は徹底的に自分の持ち物を整理しようと決め、いわゆる「断舎離」に取り組んでいます。キリスト教的な表現で言えば「本当に必要なものの識別」といったところでしょうか。 自分…
みことばは人となり私たちのうちに住まわれた
2〜3年前、修道院に遊びに来ていた小学校1年生の二人の女の子が、 幼子イエスを抱いた聖アントニオ像を見上げながら話しているのを 聞いていた時のことです。 片方の女の子が私に聞きました。 「ねぇ、あの子、誰?」。 すると…
うらしま花子の物語 (6) 物語の終わり
「手紙(2) 物語の終わり」 南の国にも、暑いクリスマスがやってきたことでしょう。 みんな元気ですか? みんなからもらったクリスマスプレゼントを胸に、日本に帰国して、もう1年がたとうとしています。開けることのなかった大…
光は闇の中で輝いている。(ヨハネ1:5)
待降節に入ったと思ったら、もうすぐアドベント、ローソクも3本目のバラ色が灯されますねっ。毎年のことながら、早い早い…(汗)。でも、聖堂でローソクの灯りを眺めていると、ざわざわしている気持ちやバタバタしている日常が、一瞬で…
命をかけて命をつなぐ
10月の終わり頃「鮭が産卵のために太田川に上ってきている」と聞き、連れて行ってもらった。南相馬市の旧「立ち入り禁止区域」(福島第一原子力発電所から北20キロ)の少し外のあたり。海から2キロくらいのところだった。 川底の小…