はじめてSくんの母と出会ったとき、発する言葉は丁寧だが私を見つめる眼差しに距離を感じた。それは保育園の園庭開放の日だった。誰とも話さず、ただSくんと向き合って、周囲の人に背を向けていた。Sくんに障害があることを知ってから…
「共に生きる」
私は25年間、海外宣教で近東管区(レバノン、シリア、イスラエル、ヨルダン、エジプト)のエジプトで過ごしました。当時、エジプトには知的障がい者が多いということでカリタス・エジプトはこの子どもたちのための特殊教育センターをつ…
神様の摂理に感謝
種子島で出会ったYさんのことをわかちあいます。彼は山で野菜や果物を作り、いろいろな機械の修理もでき、自動車学校の先生もなさった方でした。島で各病院の為に酸素を初めて入れることにも努めた人です。 私たち教会、保育園、修道院…
夏の草花
“その日”は突然やってきた!
韓国管区への派遣を受けて、日本を出発したのは2月でした。韓国の姉妹たちからあたたかく迎えられ、順調に新しい生活を始めました。韓国は、日本よりも先にコロナの感染者が急増したため外出規制が早くから出ました。 それで、2月と3…
新しい習慣
昨今、自分がすべきこととしてまず頭に浮かぶのは、①マスクをしないで人と話さない、話はできるだけ簡潔に、そして②狭い場所で人に近寄らない、長く一緒にいない、である。 (在宅はできない)病院に出勤しているが、それ以外は一人で…
アイルランドより
アイルランドに来て5ヶ月になろうとしています。エメラルドグリーンの島と言われるほど緑の美しいところで、春を迎え小鳥たちのさえずりが聞こえ、色とりどりの草花が咲き乱れ、新緑があざやかな季節になりました。 この冬、「春がくる…
マスクに込められた想い
友人が、手作りのマスクを送ってくれました。直筆の手紙、手作りのマスク…こうしたものを通して、人のぬくもりに触れることの有難みを感じる今日この頃です。世界中を恐れと不安で覆ってしまった新型コロナウィルス。今まで当たり前だ…
今は、なにに向かう「時」でしょうか?
私たちがともに暮らす家、地球をすっぽりと包み込んで蔓延している新型コロナ・ウイルス。初めて世界が体験するこの不気味な感染症に私たちは振り回され、落ち着きのない日々を過ごしています。 丁度、年度の移り変わりの時期と重なり、…
イタリアのコロナウィルスの困惑を生きる
人懐っこさが特性のひとつであるイタリアのアッシジ共同体です。 流行り始めは遠くのことのように思えたコロナウィルスで、コローナ(イタリア語で王冠を意味する)を戴冠させておくな、さっさと王座から降ろせ等々、多くのユーモアを交…