マリアの宣教者フランシスコ修道会 日本セクター

自然のいのち

私はブルキナファソに25年間、宣教者として派遣された。はじめは国立病院の外科病棟で看護師として働き、その後子どもの栄養改善プロジェクトに携わった。畑をつくり、養鶏、動物を飼育した。その後パキスタンに派遣され8年間滞在し、そこでは産院で「自然分娩」の推進に努めた。2017年、日本に帰国。

日本に帰ってきてからは高齢シスター達の住む介護棟の手伝いをしながら、介護棟周りの空地の草を刈り、バラ園や畑をつくることを目指している。バラは挿し木で増やし、育てるには肥料、堆肥が必要であり、堆肥は生ごみ+落葉+(発酵を助ける)米ぬかで作成する。そのためのぬかは、近隣のコイン式精米所でもらってきている。

また球根で増える花を増やすことも計画し、その他スイカの苗を数本入手した。昨年は40個収穫したが、一つの弦に実の数が多く過ぎたため、みずみずしかったが、あまり甘いスイカができなかった。今年は専門知識のある方に教えていただき、甘くできるように計画している。

アフリカ、南アジア、そして日本と、生きる場所は変わってきても、私の中に芯として貫かれているのは「エコロジー」である。自然のいのちを大切にし、そのいのちをいただいて、子どもたちのいのちを育むミッションをしてきたが、今は土地という自然の恵みを耕しながら、自然な堆肥を使って花を育て、実を得ている。

私たちは自然のただ中で生かされていると実感している。

(Sr.S.K)