修道院の庭のコスモスもそろそろ終わりになってきました。 次々とピンクの花を咲かせて随分長い間、楽しませてくれました。 思い起こせば、雑草畑かとまがうほどに自由奔放に元気よく伸びていた草(くさ)叢(むら)の 真ん中あたりに…
アサギマダラの旅
11月に入って山々が色づき、渋川の街から四方に見える山々が秋の日を受けて赤茶色に染まって見える。こちらの修道院に越してきてから赤城自然園に行くことができるようになった。春にはシラネアオイに誘われるように、初秋にはアサギマ…
奉献生活50年を振り返って
わたしは2019年3月で、修道生活50年を迎えます。この50年が私に語って下さる意味は色々ありますが、多くのお恵みの中の一つを分かち合いたいと思います。 それは、奉献生活の中でのお恵みで 「出会い」ということに気づきま…
「神様は何語がわかるの?」
この質問は、今私が奉仕している群馬県の小さな教会の初聖体の準備をしているJ君の質問です。 彼は、母親が日本人と再婚したために、最近日本に呼び寄せられた子どもで、まだまだ日本語が上手ではなく、学校で苦しんでいるようです。ゆ…
私は旅人
この写真を見ると皆さんは何を思いますか?いろいろあると思いますが、この写真は日本での私の生活を表しています。つまりミャンマーから日本に派遣されてそろそろ五年経ちますが、日本語を勉強しながらいろいろな修道院で…
洗礼名の由来
カトリック教会では洗礼を受ける時、保護の聖人の名前を洗礼名としていただきます。ある程度大きくなれば自分で選べますが、幼児洗礼であれば、親や代父代母となった方が決めます。親や代父代母の洗礼名をいただくという習慣もあるようで…
兄弟アリが私たちを躍らせた
私はその日の午後、仕事が終わった後で、おやつをしようと思って一人で食堂にいました。すると、一人の高齢の姉妹が窓の外に見えました。彼女は、庭の木の下で、古いほうきを手に嬉しそうに立っていました。私に気づくと、〝おいで、…
ある日の出会い
さわやかな朝、島から東京へ出掛けるために修道院からバス停まで歩きながら、今日は気持ちのいい日だ、と思いながら短いロザリオを唱えていました。 街の小さな店の前を通り過ぎようとした時、店から出てきた50代の男性に出会いました…
第4回「祈りの道」-わたしの歴史を祈る
先日、若い女性たちを対象にした第4回「祈りの道」がFMM瀬田修道院にて開催されました。参加者は、リピーターの方を含めて6名でした。テーマは「自分の歴史を祈る」。 誕生前から現在に至るまで、心に残っている出来事を七つ書き出…
ことば
アフリカのフランス語圏へ派遣される前、1年半パリでフランス語を学びました。1年たっても私は自由に話せず、スペイン、ポルトガル、イタリアの人たちをうらやましく思いました。イギリス、アメリカ、中国人たちの発音は、それぞれに自…