昨年、東京ドームの教皇ミサの日…5万人の大群衆のなかにSくんもいた。 生まれつきダウン症と重いてんかんを持っている。ひとりの女性が叫んだ。「パパ様、こっちに来てください!この子病気なんです!」ガードの外国人男性は首を横に…
自分の存在にチューニングすることから始める
内科医として働き始めたころから関心のあった「日本死の臨床研究会年次大会」に参加した。 医師、看護師、コメディカル等の医療職スタッフは日常的に死と隣合わせており、言語化しにくい、または自身も気がつきにくい負荷を受けているよ…
アドベント・クランツの祈り
ハロウィーンがおわると街にはクリスマスツリーが飾られ、店頭にはクリスマスプレゼントが所せましと並べられ、クリスマスソングが流れ始めます。 この季節になると、私は海外に派遣されたときの一つの体験を思い出します。 それは、フ…
ボトルは静かに足を傷つけた
私が初めて日本に来た時は、ちょうど冬でした。今年で7年目になりますが、まだ分からないことがたくさんあります。少し体験を分かち合いたいと思います。 7年前、私は日本語を勉強するために、1月から学校に行き始めました。私の…
恥ずかしい話
私は自分に自信が持てない。だからたまに褒められると照れてしまい、穴に入りたい衝動に駆られる。更に『もっと頑張んなきゃ』と、頑張りすぎて他の人に助けを求めるのも忘れて必死になり、心配してくれる誰かに助け出してもらう羽目に陥…
若くてもシスターさんになれるの?
最近ふと思い出したことがあります。もう40年以上も前のことになりますが、私がまだ2年ノビス(2年目の修練者)だった時のことです。あと数か月すると初誓願を立てて修練院を出ることになるので、年季の入ったシスターたちが生活して…
招いてくれる手
夏に韓国を訪問した折、同じFMMのカリスマを生きるたくさんの素敵な姉妹たちとの出会いをいただきました。しばらくの間、大きな修道院に滞在することになったのですが、そこで言葉を超えたすばらしい触れ合いを体験しました。 その修…
ベトナム人の若者とともに
四年前、私は北海道の北広島修道院に来ました。そのときベトナム人の若者はまだ少なかったです。最近人数が増えました。ほとんど技能実習生です。皆はいろいろな所に住んでおり、生活の中でたくさんの問題があるようです。仕事は溶接、建…
祈り
先日、私の生涯を神様に捧げるという終生誓願の恵みをいただきました。 洗礼を受けてしばらくして、神様が私のために用意してくださった生き方は修道生活なのかもしれないと思うようになり修道会の門を叩いてから終生誓願まで10年近く…
「アンパンマン」からの学び
カトリック教会の典礼では、「キリストの聖体」という祭日があります。 毎日のミサで唱えられる最後の晩餐の場面ですが、いかに習慣的に参加していたかと反省させられました。それは、いつもと違って神父様が唱えられる次の個所が心に留…