夏に韓国を訪問した折、同じFMMのカリスマを生きるたくさんの素敵な姉妹たちとの出会いをいただきました。しばらくの間、大きな修道院に滞在することになったのですが、そこで言葉を超えたすばらしい触れ合いを体験しました。
その修道院は人数が多いので、一つの大きなカウンターで自分のお皿に食事を取り、4~5つのテーブルに分かれて食事をします。どこに座っても席は自由です。会話の共通語は英語。慣れない英語でもなるべく多くの姉妹と話したり関わったりするために、私は色々なテーブルを回っていましたが、あっという間に席が埋まってしまうこともあり時には自分のための席を探さなければならない時もありました。そんな時、必ずある姉妹が私に向かって「私の隣に座りなさいな!」と、手招きしてくれるのでした。
温かい雰囲気の彼女は、愛嬌のある瞳で人懐っこい笑顔のチャーミングな姉妹です。英語はほとんど出来ないのですが、アイコンタクト、ジェスチャー、そして何よりも存在そのもので相手を包み込むような人柄でした。言葉でのコミュニケーションはうまく出来なくても、「これは、おいしいよ!」とか「どっちが好き?」など、不思議と相手の気持ちが伝わるもので、緊張していた私の顔も思わずほころんでしまうのです。
時には、通訳をはさんでの話題も尽きてしまって何も話すことがなく、沈黙になってしまうこともあったのですが、そんな気まずさも含めて「あなたと関わりたい!」という心がひしひしと伝わってきて、関わりの達人、交わりの達人とは彼女のような人のことを言うのかな、と感じました。
もちろん、人それぞれいただいた賜物は違う、関わり方や交わり方も人それぞれ。それでも、この夏の私にとって、彼女の招いてくれる手は本当に温かく、宣教者としての在り方を教えてくれたのでした。
(Sr. A.M.O)