2月17日(土)~18日(日)に、若い女性たちを対象にした第3回「祈りの道」が 開かれました。場所は、フランシスコ会のアントニオ神学院をお借りしました。今回は、初めての方4名を含めて、合計7名の参加がありました。 今回…
亘理の七つの喜び(第7話) 最終回 ―戦国時代―
2017年4月7日 福者マリア・アスンタの祝日に、亘理修道院創設3年目に入りました。苦楽をともにした3姉妹、互いによーくわかり始めました。 ある日のお茶の時間のことでした。 Sr.A「紅茶とコーヒーどちらがいい?」 Sr…
お母さんの恩返し
今、「受け入れの家」という、私たちの修道院の続きで、生活困難者のために解放しているところに、新しくイタリア人の母と二人の息子(17歳と12歳)が入ってきました。 お母さんは、貧しさからドラッグの売買に手を染め、逮捕され、…
愛されている者の生活
数年前、JOCS(日本キリスト教海外医療協力会)から、「海外での医療活動を始めようとする人のための勉強会」へ招かれた。1998年から10年間、派遣されていたパキスタンで、文化、習慣、言葉の違いに戸惑い続ける私は、援助する…
雪の朝
四歳から小学校二年まで新潟に住んでいた。父が勤めていた会社の社宅は校区のはずれにあり、表通りに出てバスに乗っていけば、学校まで、二つか三つ目だったが、「車の通りを横切るのは危ない」という母の考えによって、私は家の前から学…
亘理の七つの喜び(第6話)
新しい姉妹を迎えてちょうど6か月、共同体目標を振り返る時となりました。 姉妹的生活 カリスマを生きるために関わりの質を高める 突然、ぎっくり腰になった姉妹Aに対して、経験者姉妹Bは厳かに命じるのでした。「3日間トイレ以…
シチリア島から
イタリアのシチリア島にある共同体に住んで一年が過ぎました。仕事は、物質的貧しさで困窮している人々との関わりが主です。時折、夜10時過ぎにパトカーがやってきて、「この方を一晩泊めてください」と、私たちに女性を託していくこと…
自分に聴くには……〈固有の召命〉
内科医をしていると、毎日、たくさんの人に会う。 「咳が出て、熱があります」と訴える方は多いが、人によって期待していることは違うのである。 この薬を処方してくれればよい、と思っている方もおられれば、なぜこんな症状があるのか…
亘理の七つの喜び(第5話)
先日、熊本の姉から電話があった。地震は今も続き、震源地が熊本東部から中央区、西区に移動していて怖い、と言う。テレビを見てもほとんど報道されなくなっている中で、不気味に続く地震の中で人びとは今も生活している。 もう、2ヶ月…
どっしりと見守る
10年以上会っていないシスターの夢を見た。痩せて小柄であるが、声音がどっしり落ち着いており、眼光が鋭い方だ。 昨晩の彼女は目の前にいる女性を「一挙一動も見逃すまい」と見据えていた。私は彼女らのすぐ右に立ち、少し首をかしげ…