朝6時。首をすくめるほどの冷たさはないが、ほんわかと緩んだ寝起きの顔をパリッと引き締めてくれる外気の中にいた。 病院敷地内の大聖堂で行われる朝ミサ(祈り)に向かう。一人通れる程度の狭い裏口から敷地に入り、駐車場横につくら…
かかわりを生きる-ソーシャルワーカーとしての宣教-
はじめてSくんの母と出会ったとき、発する言葉は丁寧だが私を見つめる眼差しに距離を感じた。それは保育園の園庭開放の日だった。誰とも話さず、ただSくんと向き合って、周囲の人に背を向けていた。Sくんに障害があることを知ってから…
FMM日本管区の歩み-47
1928年(昭和3年)には、東京教区のシャンボン大司教がフランシスコ会を東京へ招くために、フランシスコ会のボナベントゥラ総長との交渉役を函館時代からの友人モ-リス師に依頼してロ-マへ遣わしました。その翌年、本会の東京修道…
「共に生きる」
私は25年間、海外宣教で近東管区(レバノン、シリア、イスラエル、ヨルダン、エジプト)のエジプトで過ごしました。当時、エジプトには知的障がい者が多いということでカリタス・エジプトはこの子どもたちのための特殊教育センターをつ…
FMM日本管区の歩み-46
日本列島の北端と南端から中央へ広がるフランシスコ会 札幌の修道院創設がフランシスコ会の再来日と深い関係があったことは既に述べましたが、東京の修道院創設も、フランシスコ会の東京進出と大いに関係がありました。フランシスコ会は…
神様の摂理に感謝
種子島で出会ったYさんのことをわかちあいます。彼は山で野菜や果物を作り、いろいろな機械の修理もでき、自動車学校の先生もなさった方でした。島で各病院の為に酸素を初めて入れることにも努めた人です。 私たち教会、保育園、修道院…
夏の草花
修道院の広大な庭には照り付ける太陽に向かって夏の草花がのびのびと咲いています。ひまわり、グラジオラス、名もない花など… 私は庭から集めてきた花々で、お御堂に飾られた幸せな花たちと思いながら活けています。その花たちが神様の…
【中止 8/22】祈りの会「フランシスコの旅と夢」
担当者より中止の連絡がありましたので、下記の通りお知らせいたします。 「フランシスコの旅と夢」についてのおしらせ 「8月22日」にはコロナの感染予防に気を付けながら集いを開きたいと準備してきましたが、このところの東京の感…
“その日”は突然やってきた!
韓国管区への派遣を受けて、日本を出発したのは2月でした。韓国の姉妹たちからあたたかく迎えられ、順調に新しい生活を始めました。韓国は、日本よりも先にコロナの感染者が急増したため外出規制が早くから出ました。 それで、2月と3…
新しい習慣
昨今、自分がすべきこととしてまず頭に浮かぶのは、①マスクをしないで人と話さない、話はできるだけ簡潔に、そして②狭い場所で人に近寄らない、長く一緒にいない、である。 (在宅はできない)病院に出勤しているが、それ以外は一人で…