パラパラとめくったある雑誌8月号の記事の中に、懐かしい方の後ろ姿を見つけました。
私にとってアシジの聖フランシスと出会う道しるべとなってくださった兄弟たちのお一人のお姿でした。遠い昔の記憶が、若かった頃の自分の思いとともに蘇ってきました。
その頃の修道院の兄弟たち(お父さんやおじいちゃんの年頃だった)の多くは、この世でのミッションを終えて、アメリカ経由か日本から直接か、の切符で天のふるさとへ帰ってしまわれました。あたかもイザヤ55章10~11節のように・・・ね。
雨も雪も、ひとたび天から降れば むなしく天に戻ることはない。
それは大地を潤し、芽を出させ、生い茂らせ 種蒔く人には種を与え食べる人には糧を与える。そのように、わたしの口から出るわたしの言葉も むなしくは、わたしのもとに戻らない。
それはわたしの望むことを成し遂げ わたしが与えた使命を必ず果たす。
古いアルバムを見つけたように、あれこれ思い出してみると自由と平和に憧れて私が最初入りたかったのはこのフランシスコの共同体だったようですが、残念ながら当然、第一会への入会は叶いませんでした(笑)。
そんなこんな・・・・更なる出会いがあって、聖フランシスコ律修第三会の「マリアの宣教者フランシスコ修道会会員」として「現在に至る」のですがそれはまた折があれば・・・・。
神様はまず、フランシスコを通して、その魅力で私を導き、「マリアの宣教者フランシスコ修道会」へとガイドしてくださったわけですね。(神様、すごい!)
師父聖フランシスの精神を具現化して見せてくださった前述の神父様やブラザーたちの共同体、そして「聖フランシスコの伝記」「聖フランシスコの小さき花」「まことの知にいたるまで」、映画「ブラザーサン・シスタームーン」は道に迷っていた私の大きな助け手でした。
入会後まもなく修練院で出会った『フランシスコの旅と夢』という本は更に私をフランシスカン的精神へと誘い養ってくれています。今も!
10月は聖フランシスコの祝日もあります。皆様もフランシスコとの旅を始めてみませんか?
. (Sr. K・K)