姉妹が「ちょっと、いいもの見せてあげるから来て!」と連れられてお部屋に入ると
ベランダの柵につたっている朝顔の花たち。
まだ柵に全部はからまっていないけれど、徐々に広がりつつある状態。
「この朝顔が全体に広がるのを楽しみにしているの。」と話される。
毎日様子を見てお世話をしているらしい。
草花の手入れが上手で、足が少し不自由でも日々草取り、掃除、鉢植えの手入れに余念がない。
今年もシンビジュウムの鉢をいくつも植え替えて、聖堂の花はほとんどきれることなく
美しく飾られている。
外に出かけて行くことができなくても、豊かに日常を楽しむ方法を知っているこの姉妹から、
多くのことを教えていただいている。
「90歳をすぎたら、そんなに普通はしないわよ。のんびりして」とつい言ってしまう私。
奉仕の精神にあふれ、今までもこれからも生きていく高齢の姉妹に頭が下がる。
(Sr. J・Y)