*創立時の姉妹たち Sr.入江純子 Sr.中村淑子 Sr.桐野香 Sr.佐藤朋子
鵜ノ木修道院は、当時の目蒲線沿線にあった鵜ノ木駅近くの高層マンションの6階に創設されました。創設の経緯について詳しくはわかりませんが、FMM日本管区としては初めての形態で、小共同体の在り方を模索している中での、ひとつの試みとして始められたことだったと思います。創設メンバーは、当時それぞれに資格取得のために学生をしていた姉妹たちが集められ、責任者ではなく連絡係ということで、始めはSr.入江、次にSr.桐野が任命されました。
4LDKのうち、小さな和室を聖堂とし、後の3室を3人の個室に、もう1人はリビングを仕切って個室にしたのですが、いつも他の姉妹たちがそこを横切ることになるので都合が悪く、数か月後にSr.入江は東京修道院に移られました。引っ越した当時は何もなく、まだ祭壇が準備できていなかったために、代用品で工夫して、田園調布教会からいらしてくださった田中神父さまに、共同体開始の初ミサをお願いしたことをよく覚えています。田中神父さまは、その後は毎月1回共同体のミサのためにいらしてくださり、いちばん近い教会が田園調布だったので、私たちは毎朝電車で通い、そのまま学校に行くこともありました。
マンションでの修道生活は初めての経験でしたが、環境としても近所づきあいなどは難しく、人と出会うことも少なかったので、私たちの選びとして相応しいかどうかということを、若い姉妹同士よく話し合っていました。好奇心旺盛の他の共同体の姉妹たちも時々訪ねてくることがありました。