*創設時の姉妹たち:Sr.鶴巻栄(責任者) Sr.伊藤かをる Sr.千葉京子 Sr.平峰子 Sr.西岡敏子 Sr.渡辺キミ Sr.有賀節 Sr.岩井公枝 Sr.小林光代 Sr.龍瀬敏子 Sr.重野芳美 Sr.福永順子 Sr.岡山昌 Sr.上田和子 Sr.中嶌春美 Sr.樽山道代 Sr.上田幸子 Sr.是枝邦子 Sr.服部都治子 Sr.佐藤淑子
札幌第2修道院は病院第二期工事に合わせて建築されました。病院の廊下続きで、重い扉を開けると霊安室、その向かいに小聖堂、そして修道院でした。1階は応接間、食堂、台所、2階に居室、浴室、洗濯室、3階も居室があり、総勢20名で、天使短大、病院、院内でそれぞれに働き、皆年齢も若くはつらつとして元気のよいグループでした。
エピソード1
建物はちょうどバス停の前にあり、あるシスターが花々を育て、バスを待っている人々の目を楽しませていました。ある日、市の職員が来て「けしの花を育てているが、すぐ処分してください」と言われました。なんと麻薬の花だったのです。知らぬこととはいえ、美しき花にも毒があるものですね。
エピソード2
ある日、北十一条教会の信者の青年が「草取りをさせてください」と申し出られました。北大医学部を受験して一浪しているところでした。私たちはこの青年と夕食を共にしながら、医者になるなら、“心の医者”になるよう、院長を始め皆熱心に勧めて祈ることにしました。私が数年後、サバティカルで札幌に行った時、その方は立派に教区司祭となり、活躍しておられました。希望をもって祈ればかなえられますね。
エピソード3
第2修道院の昼、夕の食事は病院から届いていましたが、食欲旺盛の若いシスターたちは病人食では満たされず、食べ終わっても誰も席を立たずにいると、院長様が立って食料庫へ。皆の目が一斉に食料庫へ。そして持ってきたお菓子その他を皆食べて、満足してニコニコ。
一人ひとり個性豊かで、時には意見の違いでぶつかりあうこともありましたが、いざという時には、皆一致して協力したことなど、なつかしい思い出です。