マリアの宣教者フランシスコ修道会 日本セクター

生涯をかけて信仰をわかちあって

シスター中島その枝は、毎日曜日、関口教会(文京区)で10時のミサ後、11時半から1時間余り、カトリック入門講座を担当しています。洗礼を受ける前の準備として1年間の講座です。現在18名が参加されているそうです。人生の本当の幸せは何か、人間は何のために造られたか、生きがいとは何か、死はすべての終わりかなどの問題から出発し、自分が造られた目的を見出し、聖書を手掛かりとして探していくクラスです。(ホームページより)

最近は男性の方が多く、定年近くなった人、自分のこれからを考えている人、何のために生きているのかを探している人が来られるそうです。また、自分は死んだらどうなるのか、とも考えられるようです。目の前にある仕事、やるべきことを夢中でやってきた人が、ふとその日常が途切れるような時に差しかかると、これでよかったのか、自分には見えていないことがあるのではないか、という思いにかられ、道を探す気持ちになるのは、わかるような気がします。

シスターに「疑問に答えるためどのようにお話するのですか?」「皆さん、どのように道を見出していかれるのですか?」と伺うと、次の3ステップがあるとのことです。

①わたしたちの生涯には時間と空間の制約があると確認する。               ②時空を越えている存在、または時間の制約を超えた次元があることに気づき「ああ、そうか」と得心する。                                     ③時間空間の制限の中にいる自分が、時空を超えた存在と繋がっていること受け入れる。

日ごとに年を取り、いつかは死んでいく自分を思えば、①は自明のことと思います。私にとって②は、言葉で説明することはできない「ああ、そうか」とも言える納得だったように思います。②の出会いは同時に③につながっているという体験でした。

講座の内容は関口教会のホームページから「講座のご案内」を見ていただければ詳しく書かれています。コロナ禍で対面講座が出来ない時期があり、You Tube でのオンライン入門講座が撮られました。今も第一話から十話までは視聴できます。

講座を終え、希望する方は洗礼を受け、教会共同体のメンバーとなります。横のつながりをつくるために、活動を通してお互いに知り合い、親しくなることから出会いが始まります。

(Sr. M.O)