「100万本のテッポウユリとヒナドリたち」をお届けします!!
ここ沖縄県北部の離島・伊江島では、今年もゴールデンウイークに恒例となった「ゆり祭り」が行われ、沖縄本島や本土から、更に海外からもたくさんの方々が訪れ、東シナ海の紺碧の海をバックに真っ白のテッポウユリと、外国産も含めた色とりどりのユリの花々が広いリリーフィールド公園一面に咲き、それぞれの美しさを競っていました。またこの公園の外側には、自生のテッポウユリがマリア様を想わせるようなひそやかな美しさをかもしだしていました。
興味深かったのは、オレンジ色のユリのグループの中に1輪だけ白いユリが咲いている姿でした。仲間とは違った色であっても彼女(かな?)は自分らしく咲いていて、仲間たちも全く違和感なく一つの共同体を生きているように感じました。
その「リリーフィールド公園」の看板石の裏の地面の葉の下に隠れるようにして作られた巣と、そこで大きな口を開けて「ピーピー」と鳴き続けているヒナドリたちを一人のシスターが見つけました !! おなかを空かせたヒナたちはひたすら親鳥の帰りを待ちわびていたのです。
こんなにたくさんの人間たちが来ることを想定していなかった親鳥は人間を恐れて、ヒナたちにエサを運ぶことさえできずどこかで夜になるのを待っているのでしょうか。親鳥はヒナたちを心配しながら自然の中で人間と共生することの難しさを感じているのではないかと、少し心の痛い思いもしました。(Sr. M)