津波で息子さんを失なった高齢の男性が、仮設住宅に入る妻と別居し、生業としていた樵(きこり)と農業を続け、生まれた時からの住みなれた自分の家の隣に新しく家を建てて住むという、力強いドキュメンタリーフィルムでした。
変わり果てた我が家で毎朝目覚めると、
この主人公は外に出て、メガホンを手に、
一面が瓦礫で覆われたその遥か向こうの家に住む仲間の男性に叫ぶのです、
「おはよ〜。今日もがんばりましょ〜」と。そうすると、あちらからも応答がある!
ほかにも要素はいろいろあったと思いますけれど、「繋がっている」という毎朝の
この確認作業が、この方に前へ進む力を与えたのかなと感じました。
ちゃんと確認し合う、確信し合うって、力の源なのですね。
人と人との間も、神様と人との間でも。 (Sr.A)