昨年4月から、児童養護施設(入所者約80名)でボランティアをして、小学校低学年とかかわっています。親バカですが、容姿端麗ぞろいです!でも、支援学級に通う子も少なくなく、やはりこの子たちの将来が心配です。ある日、私は転んで頬を床に打ちつけました。ぼ〜っとする頭でグループルームの長椅子に座りました。すると、それを見ていた女の子たち6人が、私の介護を始めたのです。一人は、「寝て。足を伸ばしたほうがいいよ。」と言って、私の両足を抱え長椅子の上にのせます。一人は、タオルケットを持ってきて、長椅子に伸びた私の足にかけます。一人は、氷を持ってきて私の口に入れます。『待って、のんちゃん。私、風邪で熱があるわけじゃないの〜』と思っていると、今度はほかの3人がそれぞれ絵本を持って私のそばに集まり、一斉に別々の本を読み始めたので、収拾がつかなくなりました。上手くいかないと気付いた彼女たちは、今度は、私の前で劇を始めました。そんな心を受け止めているだけでどんな病気も治ってしまいそうに思いながら、「あなたたちって、天使?」と思わず声に出して訊きました。すると真面目な顔で、「えっ、知らなかったの?」「聖劇で天使の役、やったでしょ?」「私はマリア様だったよ」と、口々に答えが返ってきました。その時、「あ〜、心配ない。この子たちは、誰かを幸せにすることができる人になっていく。勉強より、何より、それが一番大切。」と心から思いました。子供は、自分がしてもらったように、人にします。神様と、施設で働いて子供たちの世話をしてくださるすべての方々に感謝 !!