修道院の広大な庭には照り付ける太陽に向かって夏の草花がのびのびと咲いています。ひまわり、グラジオラス、名もない花など…
私は庭から集めてきた花々で、お御堂に飾られた幸せな花たちと思いながら活けています。その花たちが神様の前に生き生きとして賛美するために、どのように活けてほしいか花たちから聴きます。
太陽の光を浴びているように活けてください。全体を引き立たせるためにこの場所にこの高さで入れてくださいと花が叫びます。素直に聴いて活けると花も喜び、私も満足します。
川は自分の水を飲みません
木々は自分の実を食べません
花はその香りを自分自身に向けて流しません
他者のために生きることが自然界の法則です
私たちは皆 互いに助け合うために生まれてきました
それがどんなに難しいことであっても・・・
あなたが幸いなら あなたの人生はすばらしい
しかし あなたのおかげで他の人が幸せになるなら
もっとすばらしい
み言葉に「野の花がどのように育つのか注意して見なさい」とあります。神に創られた分を知ってありのままに生きている自然の背後にあるものを感じる感性を持ちたいものです。
(Sr. I. S.)