マリアの宣教者フランシスコ修道会 日本セクター

熊本修道院

熊本3熊本修道院はマリアの宣教者フランシスコ修道会が、パリ外国宣教会の熊本地区長であられたジャン・マリー・コール師から要請を受けて、1898年に初めて5人のシスターたちを日本に派遣し、貧しく苦しみ、疎外されている人々、ハンセン病者のお世話のために働く恵みを頂いたことから始まりました。創立者が皮膚病に効くと、心を込めて持たせたと言われているユーカリの苗が今は大木となり、土地の中心にそびえ立っています。

2年前にハンセン病者さん達が生活しておられた「待労院」は閉院になりましたが、その長い足跡の歴史が展示されている資料館があります。どうぞ関心のある方は見学にいらしてください。また、今年の4月に、元「待労院」の跡地にグループホームが完成します。
今私たちは聖母の丘老人ホーム、聖母愛児幼稚園などで働き、その他教会への奉仕、個人的なホームレスの方々の関わり、病人の見舞い、聖書研究希望者への奉仕など、人々の求めに応じて使徒職に励んでいます。

熊本1第一線から退いて修道院の中で奉献生活をしているシスターたちは、移り変わりの激しい社会、テロや内紛の絶えない国際社会のために、全世界に浸透している本会のシスターたちと心を合わせて、平和への祈りと小さな犠牲を捧げ、イエスとともに強烈なエネルギーを世界に発信していることを信じて生きています。

さらにこの土地は、あまり知られていませんが、この修道院から徒歩20分程度のところで「福者小笠原玄也一家」の殉教の地,「禅定院」の中庭に足を踏み入ることができます。この出来事は、本会創立との並々ならぬ繋がりと絆、神の意志を感じずにはいられません。

寛永12年12月23日(1636年1月30日)、玄也、みや夫人と九人の子供とその家族を支えて名も無き協力者四人、合計、十五名が禅定院で切られて殉教したのです。福者マリアみや夫人は遺言の中で言っています。「今まで自分を愛し尽くしてくれたあなたにお返しすることもできないので心苦しい。しかし私はか弱い女ですのに、このような殉教の誉れを受けることが出来るのはなんとあり難いことでしょう。もうこれ以上言えないくらい感謝しています。どうしても私はこの信仰を捨てられませんのでこのようになりました」・・・

この殉教者達や、またハンセン病という十字架を背負い、その方々の介抱のために、命を捧げた一粒、一粒の麦が、地に落ちて、多くの実を結び、今の私たちを育て、ともに祈り、教え続けておられます。この世でイエスのために自分の命を捨て、永遠の命に至るということを私たちは知らせる使命を持って、今を捧げています。
熊本2ホームページを開き読んでくださったことに感謝します。
ぜひ熊本においでください。 お待ちしております。
熊本修道院
〒860-0073   熊本市西区島崎6-1-7
TEL  096-352-4005