マリアの宣教者フランシスコ修道会 日本セクター

うらしま花子の物語(3) 南の国の思い出話①

気温36度、うだるような暑さの中で思い出すのは あの懐かしい南の国の子供たち。
学校が終わると一目散に、はだしで園庭に駆け出し、遊び始める子供達。
毎日毎日、汗びっしょりになりながら、あきもせずに遊びます。
まずは、バケツはドラムに早変わり、一人が踊り始めれば、あとは延々と続く部族の踊り。
貧しさゆえに園庭には何の遊具もなく、もちろんプールなんて経費のかかるものはありません。それでも、きらきらと目を光らせて遊ぶ子供達を見守りながら、せめてアイスクリームでも食べさせてあげられたら、と一人ためいきまじりにつぶやく私・・・

すると、それから30分後、一台の軽トラックが門に。
見るとそこには2リットル、5リットルのアイスクリームの箱が山積に。
『子供達はアイスクリームを食べますか?』とは運転手さんのことば。
何と、お店の冷凍庫が壊れ、溶けてだめになると思った時、思い出したのは、いつも外で遊んでいる子どもたちのことだったと話してくれました。

「信じられない、信じられない、こんなこと・・・おお、神さま、あなたはすべてをご存知です。」
なんだか、涙が自然にあふれ出ていました。

こうして、ホームの空の冷凍庫はアイスクリームの箱で埋め尽くされ、もちろん、子供達は毎日毎日・・2週間以上・・アイスクリームをたらふく食べ続けました。神に感謝!
*注 何と言ってもラッキーなのは、空の箱にありつける子どもでした。

イエスのみことば
「求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。そうすれば、見つかる。門をたたきなさい。そうすれば、開かれる。 だれでも、求める者は受け、探す者は見つけ、門をたたく者には開かれる。 あなたがたのだれが、パンを欲しがる自分の子供に、石を与えるだろうか。 魚を欲しがるのに、蛇を与えるだろうか。 このように、あなたがたは悪い者でありながらも、自分の子供には良い物を与えることを知っている。まして、あなたがたの天の父は、求める者に良い物をくださるにちがいない」。(マタイによる福音書7:7-11)

今日の祈り
御父よ、あなたに守られ、愛されていることを知っている子供達は幸せです。
すべてに感謝し賛美します。アーメン。 (Sr. M.U)