郵便物が届いた。開けてみるとカラフルなチラシが数十枚入っていた。南相馬にいる友人からである。ひと目見ただけで楽しくなるような色とりどりの衣服に身を包んだ団員が客席を前にして チェロを引き、トランペットを吹き、太鼓をたたき・・・と今にも歌が聞こえてきそうなチラシである。
「被災地の高校吹奏楽部生による みちのくウインド
オーケストラvol 2 吹奏楽で未来を描く」
と書かれていた。福島県相双地区の高等学校吹奏楽部が奏でるブラスバンド・オーケストラである。
私の友人はその一つの高校の吹奏楽部生を応援しているのだが そこは3人の部員と教師一人で毎日練習しているとのこと。応援したくなる彼女の気持ちが伝わってくる。音楽家達も事前交流や指導を通して盛り上げている。第一部では「相馬流山」の主題による変奏曲を演奏するそうで私が一番楽しみにしているものだ。そして最後もいい。「ラデッキー行進曲」を客席と一緒になって演奏しようという試みで 参加者は好きな楽器を持って集まることになる。
「東北の若い力で、日本のそして世界の仲間が音楽でひとつになろう」というこの企画。わたしは早速近くの学校や教会、友人たちにチラシを配布して協力を願った。皆快く受けて下さり当日がとても楽しみである。なかなか大舞台での演奏はかなわないものだが 関東・東北の被災地支援推進チーム等の協力によって実現する。その熱い思いに私の心と足はもう8月19日に向かって始動し始めている。 (Sr. S)
声をあげて喜び、叫び,ほめ歌え。
竪琴を奏でて 主をほめ歌え。
ラッパと角笛に合わせ、
王である主の前で歓呼の声をあげよ。」 (詩篇98)