マリアの宣教者フランシスコ修道会 日本セクター

Sr.うらしま花子の物語(1)          ‘日本語がわからない’

 

  語学で苦労した海外宣教。聞き取れない、話せない、わかった、と思っていたのに勘違い、よく泣きました。そして、日本に再派遣。何も考えなくても耳に入ってくるミサのお説教、歌詞を見なくても歌える答唱詩編・・・母国語で暮らせる幸せを噛みしめる日々。

 さて、日本管区の新しい共同体に派遣され、荷物の移動では宅配便さんに大変お世話になりました。われもの扱いの箱には丁寧に二重に段ボールで包んでいただき、外側の使っていない新品の段ボールがたまったある日、宅配便のお兄さんに尋ねました。

私:「そちらからいただいた使用していない新しい段ボールがあるのですが」

お兄さん:「大丈夫ですっ!」

私:「?」意味のわからない私、そうだ、もっとはっきり言おう。

 「そちらからいただいたダンボールがあるのですが、使われますか?」

お兄さん:「大丈夫ですっ!」

私:「?」伝わらなかったんだ、もう一度はっきり言おう。

「そちらからいただいた段ボール使っていただけますか?」

お兄さん:「大丈夫ですっ!」

 そして、お兄さんは手ぶらで帰ってしまった。あとで姉妹に話したところ、それは相手の気分を害さないように伝える拒否の言葉・・・だったらしい。

イエスの御言葉:「あなた方は『然り、然り』『否、否』と言いなさい。」マタイ5:37    

今日の祈り: 主イエス・キリスト、あなたのよき便りを伝える言葉を私にお与えください。アーメン。(Sr. U )