本日6月2日は、「キリストの聖体」の祭日ですね。教皇様の呼びかけに応えて、世界中のカトリック教会で聖体礼拝が行われていることと思います。さて、今日の福音箇所を読みながら思い出したのは、一昨年の9月に、被災地のとあるベースにシスターズリレーでお世話になった時の事です。そのベースには、通常10日毎にシスターが2名ずつ交代で派遣されていたのですが、私の担当期間はたまたま私ひとりで、炊事担当の長期ボランティアの方も休暇中でした。当時はボランティアの方々が毎日40名ほど活動していましたが、食事の準備はシスターの仕事。食材も時間も限られた中で、1人で40名分の調理をすることになったのでした。色々考えても状況は変わらない、覚悟を決めなくちゃ!と決心して向かったのは、震災前は聖堂だったと思われる、女性が宿泊していた畳の部屋のご聖櫃の前。修道院に入るまでまともに料理をしたことがなかった私です。その後レシピを見ながら少しずつ作れるようになったものの、もちろん大量調理の経験などなく、もうとにかくまずは祈るしかありませんでした。ご聖体のイエスの御前でふと心に浮かんだのが、今日の福音の中にもある「あなたがたが彼らに食べ物を与えなさい」(ルカ9:13)というみことばでした。ご聖体の主から力を受け、みことばに励まされ、「ご聖体の主は今ここに私と共におられ、必ず助けて下さる…」そう信じて、行動開始。
すると不思議なことに、翌日以降近所の方から食材が届いたり、ベースに立ち寄った地元の信者さんが献立を一緒に考えてくださったりと、助けの手が送られてきたのです。無我夢中の10日間は、神様との思い出がまたひとつ増えた恵みの時になりました。神に感謝。
5つのパンと2匹の魚
- 切り倒される杉の木
- 慰霊の日