1906年に初めて九州の熊本にシスターたちを派遣して修道院が開かれてから約半世紀が過ぎた 1952年に、福岡にシスターたちが派遣され、マリア幼稚園が設立されました。その後、1962年に深い緑と広い老司池に沿った現在地に修道院を移転し、マリア幼稚園も移転、同時に福岡海星女子学院高等学校、続いて1968年には付属小学校が設立されました。それから早半世紀、シスターたちの数は少なくなりましたが、先生方には、私たちの心がしっかりと受け継がれています。キリスト教の精神のもとに、一人一人をかけがえのない存在、神様からお預かりした大切な大切な存在として迎え入れ、愛情とこまやかな気配りで接してくださっています。
修道院はこのキャンパスの一角、誰からも親しまれている美しい「哲学の道」を通り抜けたところにあります。大都市の中にあるにもかかわらず、自然に恵まれた立地条件のために、この道は園児、児童、生徒たちにとっても大切な場所でもあります。
修道院には現在8人のシスター住んでおり、朝晩共に祈り、それぞれの場で使徒的働きをしています。子どもたちからもらう活力はそのままシスターたちのエネルギーに変えられているようです。またシスターたちは、学校に来られない生徒たちとのかかわり、信者の子どもたちの宗教教育に力を注ぎ、お母様たちとの「心の集い」を行い、事情があって教会に行くことができない方たち、心の病をもって苦しんでいらっしゃる方たちを暖かく迎えられるよう修道院の門を大きく開いています。
また、高等学校の特徴のひとつは創立母体の国際色豊かな修道会の特徴を学校にも反映させて、「国際教養コース」があります。修道院も創設当初からアメリカ人、カナダ人なども一緒でしたが、現在はベトナムの若い姉妹を迎え活気づいています。キリストを中心に祈る共同体、それぞれの違いを乗り越えて助け合い支えあう共同体として、派遣された福岡の地で、世界中の子ども達が安全で幸せな明日を迎えることができるように精いっぱい励んでします。