先日、私は自分が閉めたドアに指を挟んで、怪我をしてしまった。急いで水道水をジャージャー指にかけながら止血をして近くの病院に行くと、受付で看護師さんが「皮膚科」と受診科を決めてくれた。皮膚科の診察室でもう一度水道水を患部にジャージャーかけて水洗いし、お医者さんが丁寧に縫ってガーゼを当て、「明日また来てください」と言った。次の日に行くと、「うまくいっている。1週間後に抜糸するので来てください。それまで、毎晩、ガーゼを外して患部を水道水で洗い(ただしこすらないように)、またガーゼをしておくように」という指示が出た。今の時代だ、もちろん内服薬として抗生剤は出た。しかし、外用薬として使われたのは消毒薬と縫う時の麻酔薬だけ。その他、主薬は水道水。私は大いに驚いた。それで、きれいに治ったのだ。本当にありがたい。消毒薬にもなるほどきれいな水道水を使わせてもらっていることに、改めて感謝した。雨が貯水池にたまり、水道水として使えるようにいくつもの過程を通って供給される。水道管を作る人、工事をする人・・・本当に数知れない人々のお世話になって怪我をなおしてもらったことを意識し、感謝した。もちろん神様にも感謝した。それにしても、「ただ」ぐらいに思っている水道水が、治療薬としてこんなに活躍してくれるなんて!何とありがたい国に生活させていただいていることか!
消毒薬にもなる水道水
- 神戸修道院
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