10月6日 アシジ巡礼
この日の夜明け、私たちはアシジへ向かう旅路にありました。
到着した時、私たちはアシジの姉妹たちから、温かくそして喜びに満ちた歓迎を受けました。姉妹であることの幸せを感じるこの心地よいひと時を味わったのも束の間、私たちはコミノテのすぐそばにあるバジリカ(the basilica of St. Mary of angels / サンタ・マリア・デリ・アンジェリ))へ向かわなければなりませんでした。大聖堂の中には、6世紀からのものとされる小さな教会で聖フランシスコが13世紀に修復したポルツィウンクラがあります。多くの人々が大聖堂の中にあるポルツィウンクラの際立った存在感に魅了されます。
この巡礼は、フランシスカンの源泉に戻りいただいたすべての恵みに感謝する時となりました。私たちは訪れるすべての場所で兄弟フランシスコに一致していました。
ミサではマタイ福音書10章5節から15節の弟子たちの派遣の場面が朗読されました。この箇所を聞いた当時のフランシスコは人々に出会うために出かけていくよう促されました。彼は「聖霊」と一致してその導きのうちに生きなければならないのだと理解しました。そして戸惑うことなく杖を持ち、腰にコルド(紐)を締めて、平和の使者として道を歩きます。フランシスコがこの世のものから距離を置いていたことは、告げ知らせこと、目撃すること、という彼の宣教観を示すものです。
ブラザーピエール(総会のモデレータ)によると、ミッションとは存在すること、派遣された人が彼(彼女の)生活をわかちあい、言葉と行いをもって神の憐れみを宣言することです。それゆえ、派遣する方である「キリスト」は、この世においてあり方と生き方によって模範を示され、弟子たちにすべての愛着から自由になるために何も持たずに行くよう求められたのです。「福音は終わることのない道である」ということばを思い出しましょう。だから私たちも旅を続けましょう。
ミサの終わりに派遣のシンボルとしてタウを受けました。私たちは神から共同体としてミションへ派遣されています。会長シスターフランソワーズはブラザーピエールから受け、シスタースザンヌと退任する評議員、そして新しく選ばれた評議員に渡しました。その後、私たち一人ひとりがタウを受けました。全被造物の兄弟であるアシジの聖フランシスコと共に捧げられた美しいミサでした。
アシジの姉妹たちが準備してくださった食事をいただいた後、私たちは聖フランシスコ大聖堂と聖クララ大聖堂へ行きました。アシジの街はこの二人の聖人によって永遠に有名な場所となりました。自然や道、それに土産物店もアシジがそのような場所であることを良く知る証人です。
私たちにこんなに素敵で兄弟姉妹の愛に満ちた一日を下さった神様に感謝します。
主の平和と善!
(FMM本部公式ホームページ掲載のAgnès Dioufの報告より日本管区ITチーム編集)