マリアの宣教者フランシスコ修道会 日本セクター

骨折でも入院なし!

先日、私は着替えをしながら転倒して、思いっきり腰を打ってしまった。あまりの痛さにしばらくは動くこともできず、お手洗いにも行けなくなって、骨折したかと心配になり、翌朝、入院の支度をして病院に連れて行ってもらった。幸い骨折はなく、打撲だけですんで、湿布などの薬をもらって、「自宅療養」となった。看護師さんは「うちは骨折していても、入院はなし。お家に帰っていただくんです。入院させてあげたいけど、お世話する人手がないんです。」という。被災地の病院は看護師不足で大変らしいということが、実感として分かった。

その後数日して、散髪に行くことになった。親切にも、大家さんの奥様が車に乗せて連れて行ってくださった。大きな美容室で、部屋の内側には、鏡と散髪台共に10人分くらいがぐるりと並んでいるのに、座っているお客は1人だけ。訊くと、「スタッフが1人しかいないので、完全予約制です。当日は難しいです」という返事。高齢者のための介護施設でも人手不足だそうだ。
南相馬市は放射能の問題もあって、若い世代はまだ戻って来ていない。早く「人手不足」が解消して、平常の生活が取り戻せますようにと、改めて願いを強く意識しました。