マリアの宣教者フランシスコ修道会 日本セクター

異国で生きる

ミャンマーから日本に派遣されて10年になる一人の姉妹は、病院で通訳として働いている。ミャンマー語の通訳がいると人づてに聞いた人が絶えず病院に来られる。

数年前から日本で仕事をしている30代の夫婦は、初めての子どもの出産に臨んでいる。まず外来で、自分のこと、家族のこと、心配なことを、医師や助産師に伝えるのが難しい。そして診察と検査の結果を聞き、これからどうしたらよいのかを知るのは、母国語であっても注意と集中が必要だ。夫婦と医師や助産師の間をつなぐために、一言ごとに日本語とミャンマー語のやりとりをする。出産の時が近づき、産科病棟に入院したら、病棟スタッフと妊婦さんの間、お互いが知りたいこと、知らせたいことを伝えられるように助ける。出産後、新生児室に子どもに会いにきたお父さんにスタッフの話を伝える。時には必要な物が何であり、どこで買えるのかを伝え、一緒に買い物に行く。

病院にポケトークはある。しかし自分が話す言葉をそのまま理解して「ああそうか」と頷いてくれる人の存在はかけがえがないだろう。

国を超えて派遣されてきた彼女自身、家族と何年も会っていない。異国の言葉を使い、生活するのに今も緊張を感じると言う。だから助けてくれる人、力を与えてくれる人が現れるごとに、自分のそばにおられる神様の存在を強く感じている。彼女は助けてくれるひとり一人に感謝しながら過ごしている。

(Sr.C.Lへのインタビューより)