マリアの宣教者フランシスコ修道会 日本セクター

鹿沼修道院(2002年4月17日創設)

*創設時の姉妹たち   Sr.川上清子 Sr.吉田文子 Sr.マウゴジャタ・マズル(ゴシカ) 

 

栃木県鹿沼市は世界遺産に登録されている日光の門前町でした。日光で働く宮大工の人たちが冬、寒い日光から降りて「屋台」と呼ばれる素晴らしい彫刻が施された山車を造ったと聞きました。今宮神社の例大祭に市内に存在する24台の「彫刻屋台」が繰り出す「鹿沼秋まつり」は見事です。

鹿沼カトリック教会の主任司祭は、当時栃木県の司牧を担当しておられたフランシスコ会の川上神父様でした。私たちFMM3人(Sr.吉田文子、Sr.ゴシカ、Sr.川上)が創設した2002年は、教会献堂50周年を迎えた年でしたので、何か意味深いものを感じました。車で45分程度離れた宇都宮修道院には、Sr.土屋がおられ、創設のために精一杯協力してくださったことを思い出します。

教会の敷地内にあった修道院は「お告げのフランシスコ姉妹会」が引き上げた後、教区に譲られた小さな家でした。食堂は座ったまま全てに手が届き、2階へは急勾配の狭い階段、真四角のお風呂は、ちょっと体の大きめの姉妹は「出られないのではないか」と心配になるほど小さくて、シャワーだけで済ませるほどでした。

小教区は日本人、フィリピン人、ベトナム人、韓国人、ブラジル人、時々ペルー人も日曜日のミサに参加する国際的な共同体で、家族的な集まりでした。フィリピン人ママの子ども達は幼稚園児や小学生の成長期で、静かにミサに参加してもらうのにひと工夫が必要でした。バザーやクリスマスは彼らの強力な若い力を発揮する時でした。ベトナム人の若者たちが道路側に大きな馬小屋を作り、クリスマスキャロルが流れるようにセットすると、多くの人がお孫さんたちを連れてきて「本当のクリスマスだよ」と口コミが広がり、鹿沼市広報にも掲載されたくらいです。

敷地内には幼稚園があり、Sr.ゴシカは英語を教え始めました。小さい子どものニーズに合わせて工夫しながら準備していました。Sr.吉田は、朝の登園、夕方の降園時、子ども達やお母さんに挨拶や言葉かけをして、温かい雰囲気を作り出してくれました。Sr.川上は、希望するお母さんたちに聖書のわかちあいをしたり、お花の世話などをしました。クリスマスのお祈りとパーティーには子ども連れで参加してくれるお母さんもたくさんいました。

6年間の宣教生活を通して、たくさんの方たちの協力をいただきましたが、特に鹿沼教会の日本人の方たちとは今でも繋がっています。賛美と感謝!!