マリアの宣教者フランシスコ修道会 日本セクター

東京第3修道院(2003年3月27日創設)

*創設時の姉妹たち:Sr.橋本郁子 Sr.河野 セツ Sr.吉居スナエ  Sr.都司美津子 Sr.窪温子                                                                                                                                                        Sr.河本美智子 Sr.松田秀子 Sr.毛利ヨシ子 Sr段坂広子 Sr.中村茂子 Sr.濱本都志子

 

東京第3修道院が創立されて早20年、今あらためて創立当時の姉妹たちの名前を挙げてみた時、11人のうち7人までが天国に行ってしまわれているのに驚きました。思い出を辿る前にその姉妹たちの永遠の安息をお祈りいたします。

今では当たり前のことなのですが、11人の大半が、それまで大きな修道院で生活をしてきましたので、まず何でも自分たちでしなければならないことを学びました。建築会社からの引き渡しの後、実際に生活する前に「新しい共同体を始める前に」というテーマで短い集まりの時間を持ったことは、共同体の初仕事である大掃除で発揮されました。そして、創立の第一日目から「普通の家庭」のように日常生活の「家事」を何でも分かち合う生活が始まりました。朝は6:30に第1修道院(聖母病院にはその当時、まだ大きな共同体がありました)でのミサと朝の祈り。食事のためにはまず食材の買い出し。食事を作るのも、二人で一組になって作ったとはいえ、それまで本格的なお料理をしたこともなかった姉妹たちにとっては大仕事。11人分を作るのは大変だったことを思い出します。

生活を始めてまだそんなに日数がたっていない頃、誰かがミルクを温めようとして誤って吹きこぼしてしまい、真新しいオーブンレンジをすっかり汚してしまいました!ガス会社に修繕していただいたものの、その後かなり長い間、用事で店に電話をかける度に「あの新しいオーブンレンジでミルクをこぼした家ですね」と、念を押されてしまったのも懐かしい思い出です。

姉妹のうち何名かは聖母病院、老人ホームでそれぞれフルタイム、パートタイムで働いていました。たしかSr.毛利は日伯協会会長をしていて、その仕事とブラジル人たちのコミュニティでいろいろお世話をし、Sr.中村はあちらこちらで人々と関わって宣教をしていました。それ以外は、決まった勤めに出かけることがなかったため、修道院内での静かな生活、落ち着いた祈りの雰囲気のある共同体作りをしていくことができ、それまで忙しく働いていた姉妹たちにとってはとてもありがたいことでした。